2013年3月一般質問(再質問)①

高島市の地域経済について(再質問)

問1 高島市の地域経済について、「環境関連企業が想定される」とおっしゃいましたが具体的に教えてください。

 

答1 高島市のイメージとして自然豊かな、加えて水が豊富なので、水関係の業者さま、また安全安心の農産物ですとか、そういった関連の業者さまを想定しております。

 

問2 「中小企業、地場産業の振興につながるような企業」といったものはどういった企業なのか具体的に教えてください。

 

答2 ただいま申しましたように、ここに来て頂いて農産物を使って頂く、先だっても申しました6次産業の関連、ここにそういう関連の企業がお見えになりましたら、ひとつの地域経済の支えになるかな~という思いでございます。

 

問3 この「誘致」というのは、どのような形で誘致されるのでしょうか。

 

答3 今までですと、県の関係部署と協力しまして、今後全国的に展開する必要がございますので、県の東京事務所がございます、そうしたところ、また、企業誘致の協議会に籍を置きまして、関西電力さんとか、常にみなさまの情報を集めてるというところでございます。

 

問4 「地域経済の振興と雇用の確保の施策展開」とありますが、どのような施策をお考えでしょうか。

 

答4  まずは「企業誘致の促進」がまずはあるかなと思います。それから「若者の雇用の促進と後継者の確保、育成」といった形でございまして、これ私どもは具体的に「就職フェア」等々といったことに施策展開をしております。また、これも先ほど申しました、高島市には優れた特産品がございます。高島ちぢみなど扇骨など、農産物もそうかもわかりませんけど、そうしたものを情報発信で、販路拡大をしていく、そうしたこと全てを、総合的に展開していくことで、下支えになるというふうに考えております。

 

問5 たぶん今まで企業の誘致などこういった課題というのは以前からあったことで、今に始まったことではないと思うのですが、その成果というのはいかがなものでしょうか。

 

答5 従来から県等々との関係のなかで、ここ合併してからは20数社、色んな業者さまにコンタクトをつけて、ということでございますが、結果的に2社ということで、2社の誘致でございます。その2社の内訳は1社はすでにこちらの方で大きなお仕事をされている、して頂いてる関連会社が1社、1つは新たに空き工場を利用した1社でございます。残念ながら2社しか成立していないという報告をさせて頂きます。

 

問6 「アイカを使った地域振興策」というのが分からなかったのですが、どういった振興策を、活用していくアイデアがあったら教えてください。

 

答6 ご質問頂いてから丁度新聞紙上で、商工会の方がアイカのことをお話されておりまして、ここにもお答えさせて頂いたように、1.3回、地域で回ってこその施策が今一つでていないということでございます。どんな形での施策かというのがご質問ではあると思いますけれど、ひとつはなにか特典をお店の方がつけて、頂くというようなこと、また、施策のひとつとして、宝くじなんかをやるといった、まあそういった、商品券として終結してしまわないような、ひとつの施策、地域で回ってこそ本来の地域通貨の効用を出すためには、そういうことも、また商工会を通じて、商店街のみなさまとじゅうぶんこれからも話あって、して頂かなくてはならないな、と考えているところでございます。

 

問7 それではアイカが普及しない現状の問題点というのをどのようにご認識されておられますか。

 

答7 一度商店街のみなさまに渡りますと、やはり仕入れ等々、地域の中で、よりも、地域の外で、いう現状があるのかな~という問題意識を持ってございます。

 

問8 その問題に対してどのようにしていこうと、思われますか?

 

答8 商工会のみなさんと共に、ひとつ商店街のみなさんに原点に帰って頂いて、やはり、地域通貨を作った、初め、原点に帰って、商店街のみなさまとともに、できたら対話の場を持たせて頂きたいなと思っています。

 

問9 アイカの問題点については、私、安曇川および新旭の商工会のみなさまにヒアリングさせて頂きまして、いろいろ問題点があがってきたのですけれども、まずは、「アイカが分厚くてお財布に少ししか入らない」ので「5000円券を作ってほしい」とか、あと「何十万円とアイカで入ってきても、個人消費では使い切れない」とか、自動車整備工場の方から伺いました。個人消費では使い切れないからそのまま換金してしまうことになってしまうことがあります。また、仰って頂いた、「仕入れにアイカを使えない」ということがあります。「銀行での引き落とし決済のために使うことができない」。

 

 あと、ガソリンが使えるんですけれども、市内のガソリンスタンド、セルフではないんですけれども、ガソリンスタンドで使えるんですけれども、「ガソリンがアイカで使えることを知らない」といった、商工会の方々でもおっしゃっておられました。このガソリンが使える地域通貨っていうのは、全国660ほど地域通貨が存在するんですけれども、ガソリンが買えるっていう地域通貨っていうのは、そうありません。

 

 そう、必要な生活必需品が買えるというのは大きなことで、高島市のアイカというのは、高島市内1000店を超える、専門店のみなさんが合併を機会に地域経済を活性化しようという、その思い、その思いで作られたんですけれども、本当に日本全国に誇れる、すごい、力のある、地域通貨であると思います。そして、また商工会のみなさまに、お話すると、「5回流通すると5倍の経済波及効果がある、ということを知らなかった。」と商工会の方々が仰られるんです。やっぱり、商工会の方々が理念を知らない、っていう問題、課題点があるなあと思いました。

 

 もっとアイカを流通させるためには、お釣りにアイカを渡せるような、消費者に選んでもらう、特典にごみ袋をつけるとか、従業員の給料の何%かをアイカで支払うことができるような、従業員が喜んでアイカをもらうような、アイカだと1割増お給料が増えるとか、まあそんな形もできますし、この住宅エコポイントなんかでも、関西で、滋賀県でただひとつなんです。エコポイントでアイカがもらえたりする、というのは。

 

 本当に信頼のおける、信頼されている、本当に信頼のある、パネルにもさせて頂きましたけれども、花屋さんでお花を買って、新聞を買って、新聞販売店で新聞の料金に充てることができますし、ほんでまた、美容院、新聞屋のおばちゃんが美容院に行ったら、美容院で使うことができますし、美容院のお姉さんが本屋さんで、美容院に置く本を買いに行ったら、本屋さんで本を買うことができますし、本屋さんが喫茶店でお茶をすれば、それで5回。使えるんです、そやけど、今1回、1.3回しか使われていない。そんなんやったら、意味がない、とまでは言いませんけれども、地域通貨のことをまず商工会のみなさんが、知らんのとあかんのと違うかな~と思います。ガソリンスタンドを始め、司法書士事務所、動物病院、クリーニング店、生活がまかなえるだけ、アイカで生活することができる、本当に高島市の財産やと思います。

 

 1万人の人が1万円を使えば、1億円の経済が回る。5万人が2000円を使えば、1億円の経済が回ります。そんな風に、地域で経済を回していくということに、また地元のお店の良さを知って頂く機会として、アイカの広報などをもっとして頂けたらと、どうかなと私は思います。ですけれども、いかがでしょうか?

 

答9 いろいろご提示ありがとうございます。私どもも1.3回という数字は憂慮しているところでありますし、私もご質問頂いてから、色々、全国の事例なども参考にさせてもらいました。「点から面へ」とまさに今仰って頂いた、1.3くらいで、やはり面的に広がっていくようなことを商工会さんとともに、考えて参りたいと思います。

 

問10 昨年4月から今年の1月にかけて、このアイカの発行額は4786万円、アイカが発行されています。もしこのアイカの回転率が2倍であれば、それこそ1億円の経済波及効果あったと言うことができる、1を2にするというのは、やっぱり努力というか、まず知ってもらう、商工会のかたに良さを知ってもらうということが大事やと思います。

 

 それから京丹後市の木の駅プロジェクトというのがあり、ご紹介させて頂きます。木の駅プロジェクトというのは地域通貨を使いまして、間伐材を地域通貨で買い取るという、買い取った地域通貨をまた、使ってもらって、山もきれいになって、地域の商店街も、潤うというプロジェクトを京丹後市では、1ヶ月ほどされました。この場合では、モリ券という、地域通貨なんですけれども、50万円分の地域通貨を発行されて、間伐材が高く売れて、市の負担額はほとんどなく、売れた間伐材のお金で、地域の商店街が潤ったという、ほんとに成功した事例で、また今度の7月もまた実験をされるということです。

 

 この森と地域をつなぐような、こういう地域通貨を使った取り組みが全国で、全国的に20カ所ほど行われておりまして、森林が54%も占めるような高島市でも有効なんじゃないかな~と思うんですけれども、いかがでしょうか?

 

答10 私も調べてる中で、京丹後のこと、高知のこと、まさにこの今後の公共建築物の方針という中で、そういうお声も頂いておりますし、引き続きみなさんといっしょに、そうした、林業のほうに、林業だけでもございませんけれども、地域通貨という概念がどこかで応用できないか、ひとつ研究できないか、このように思います。




(2013年4月16日熊谷もも 動画より書き起こし)