2013年3月一般質問(再質問)②

高島市の防災計画について

問1 「広報誌や回覧板によるお知らせはいたしておりません」とありますが、防災無線でのお知らせはされたのでしょうか。

 

(古川防災官)

答1 計画の検討委員会はHPでのみお知らせさせて頂いております。他の地域審議会であるとか、フォーラムであるとか、防災出前講座であるとか、そういうのは機会を使ってご意見を頂くというのは、いうことを考えておりますので、検討委員会のみをもって、多くの市民さんが入る場所もございませんし、そういう意味ではいろんな機会をとらえてやるというのが、そういう一環の中で意見を伺っているところであります。

 

問2 みなさんに配布させて頂いた資料は、県の防災委員会での資料なんですけれども、その個別計画というのが長浜市と同様、原発から近いのに、個別計画ができていないのはどうしてなのかな?と思うのですけれども、どうしてですか?

 

(古川防災官)

答2災害時要援護者についてのご質問だと思うのですが、地域防災計画ではなくて、災害時要援護者の話だと思いますが、確かに現在高島市では手上げ方式による、要援護者の登録をしておるところでございますが、それの具体的な個別計画まで、作業がいっておらないという、ことで、何か理由があるということではなくて、我々がまだそこまでには至ってないということであります。

 

問3 私は本当にそれがどうしてなのか?ということを伺いたい。長浜市ができて、どうして高島市ができないのかと本当に思うのですけれども、彦根とか野洲とかは原発が隣という訳じゃないのに、ちゃんとしてはるのに、どうして高島市はできていないのかな、って思うのと、災害時の要援助者の名簿で社会福祉協議会や警察・消防との照合がないというのはどうしてなんでしょうか?

 

(内村政策部長)

 答3 要援護者の個別の計画については、防災局、それと福祉部門、が連携しながら作成しているところでございます。これにつきましては、議員のおっしゃるように、私も早く進めて参りたいと思っております。それと社会福祉協議会の関係につきましてはちょっと私も存じませんが、そういう計画については連絡、協議するということでいいんでしょうか?そのへんが私どもの理解というか、協議、協議会との連携というのはしていないんですけれども。

 

(清水議長 「熊谷さんもう一度質問してあげてください。」)

 

問3-2 高島市は社会福祉協議会や警察や消防と名簿の提供など連携とかされないのでしょうか?

 

(古川防災官)

 答3-2 連携をしないという訳ではない、ありませんけれども、まあ先ほど言いました、登録につきましては、高島市は希望者による手上げ方式でやっておりまして、プライバシーの問題でありますとか、個人情報の問題だとか、そういう意味で、民生委員さんおよび、自治体の方への提供のみ、了解を得ておりまして、その他の名簿の提供については、まだそれぞれの要援護者の方々への、了解も得ておりませんし、またそういう、体制まで構築できていない、という状況でございます。

 

問4 構築される気はあるのでしょうか?

 

(古川防災官)

答4 さきほど申しましたように、個別支援者も含めまして、我々の作業と申しますか、実施が遅れているというのは確かでございまして、他の市、彦根市、長浜市、など参考にさせて頂きながら、今後、検討して参りたいと思います。

 

問5 どこで検討されるのでしょうか?

 

(古川防災官)

答5 さきほど申し上げたように、防災部門、福祉部門と検討していくということであり、いつ、どこで、という個別の計画はございません。

 

問6 それでは、原子力災害住民避難計画について、その中でいくつか質問させて頂きたいと思います。

高島市住民避難計画の最後の21Pでヨウ素材の表についてなんですけれども、21P、針畑の小入谷が3回書かれているんですよね、3回、3つだぶっている、なんかたぶんこれはミスなんじゃないかな~って思うんですけれども、いかがでしょうか?

 

(古川防災官)

答6  資料編のヨウ素材の配布の数量のことであると思いますけれども、確かにだぶっております。表記ミスだと考えられます。

 

問7 お答えの中で、「業者に丸投げしたのではなくて、市の担当者がしっかりと作成と校正を行って、高島市の地域の実情に即した計画ができている」と仰られたのですが、これはぱっと見たらすぐわかるような、ミスだと思います。本当に市の担当者が、複数の担当者さんがチェックされたのかな~って疑問に思うのですが、いかがでしょうか?

 

(古川防災官)

答7 確かに全体として、これだけのページ数があるというものをチェックするというのは、というところにおいてミスがありましたということはお詫びをいたします。しかしながら、防災部局の職員も高島市に住む住民でありまして、その見地から細部に渡ってチェックさせて頂きました。漏れがありましたことについてはお詫び申し上げます。

 

問8 あと50Pの避難というところで、「避難の可能性を考えて、準備しておく地域であり、住民が一斉に避難する訳ではない、ということを十分に留意する必要がある」という文章があるのですが、”これは本当に現実的ではないけれど、それはまた別に置いておいて、”という意味でしょうか?

 

(古川防災官)

答8 UPZというひとつの概念が表示されましたけれども、UPZ、国でいう30km圏内を例えるならば、その円の中の、地域については、防護処置を、準備しておくものだという概念であります。したがいまして、その地域の方々が、何かあった時に、一斉に避難をする、ということではなくて、避難という行為については、実際の放射性物質の飛来の観測に基づいて、地域を指定して避難して頂くという、ことでありますので、UPZ圏内の人が一斉に避難をするのではない、という注意喚起の意味で書いたものでございます。

 

問9 またこの計画を見た住民の方々の意見なんですけれども、UPZの圏内で藁園の人は大津に逃げるのに、太田の人はここにとどまらなあかんという、となりの地区の人は大津に避難するのに、私はここにいんとあかんというのは、これって本当に、地域住民の実情というか、感覚に沿った計画と言えるのかな~と思うのですが、いかがでしょうか。

 

(古川防災官)

答9 避難についてはUPZの圏外に避難して頂くということを考えております。従いまして、高島市の南部地域につきましては、UPZの圏外ということでありますので、高島市の市内の南部であろうが、大津であろうが、基本的に圏外に逃げるということは一緒であります。ただし、施設の収容人数の関係上、市内で収容しきれないので、大津に行って頂くということでありまして、私がここで、あなたがそっちだという、距離の話であれば、UPZ圏外であれば、同等なものと考えております。

 

(熊谷もも)

最後によりよい計画になるように、古川防災官も仰られましたように、またこの計画が「現時点での計画であり、国とか県とかの基準が変わればどんどん変わって行くものだ」と仰られました。また市民の声が入った、実行性のある計画になったらいいなと思います。ありがとうございました。

 


(2013年4月16日熊谷もも 動画より書き起こし)