小学校給食を和食中心に 京都市教委、来春に検討委

 

小学校給食を和食中心に 京都市教委、来春に検討委

 

和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受け、京都市教育委員会は小学校給食で和食の比率を上げるため、検討委員会を来春に設立する方針を28日までに決めた。週1回あるパン食をやめて米飯にし、一緒に出される牛乳の取り扱いも考える。みそ汁や漬物、和食の主菜を中心にした献立を目指す。

 市教委によると、検討するのは▽パン食の取りやめ▽みそ汁と漬物の毎日の提供▽現在約6割の主菜に和食が出る割合の引き上げ▽食育の日の開設▽おばんざいの献立化-など。さらに、米飯と一緒に出される牛乳について、米飯と合わないとして給食時はお茶にかえ、休み時間に飲めないか議論する予定という。

 NPO法人「日本料理アカデミー」(中京区)が給食での食育の重要性を訴え、提案した。学校給食に関する民間会社の調査(10月)によると、児童が好きな献立は1位がカレーライス、2位が鶏の空揚げ、3位がハンバーグ。アカデミーの村田吉弘理事長は「給食は子どもたちの舌をつくる重要な役割だ」と和食の重要性を訴えている。

 検討委には日本料理アカデミー会員や学識者、栄養士らが入る予定。約1年かけて議論し、2015年度からの導入を目指す。

【 2013年12月29日 09時33分 】京都新聞

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131229000010