議員になってわかったこと

 みなさんこんにちは 市議として活動が始まって半年になります。

議員として議会に立って、思うことをみなさんにお伝えできたらと思い筆を取りました。

 

議員として議会に立ってわかったこと

 

①議員は行政(市役所)が市民のためにしっかり働いているかどうかをチェックする役割である。

 

 政治を実際に動かし、行うのは政治家と呼ばれる議員ではなく、執行部(市役所幹部職員)であるということ。国政であれば実際に政治を行っているのは、○○省の官僚に当たります。県政なら県庁幹部職員。

 

②議員は自民党、共産党関係なく、市民の目線で一生懸命頑張って行政の問題点を取り上げて、質問している。議員は質問するという形式で議会では発言しなければならない。

 

 

議員になるまではなんとなく、議員はいろいろなことを議論にして決めて行く??というイメージがあったのですが、違いました。政治を執行するのは政治家ではないのです。

 

 市会議員は市民の代表で、行政をチェックする役割であって、市民より上でも下でもなく市民そのものです。

 

 そして国会議員は国民の代表で国政をチェックする役割であって、国民より上でも下でもなく国民そのものです。

 

 派手な選挙活動をして、さぞや権力があるかと思いきや、市民と同等なのです。

 

 逆に言えば、市民は議員同等の力があるのです。

束になってかからなくても、

国民ひとりひとりに議員と同等の力があります。(行政に対して)

 

 原発を停めたくて何万人のデモが官邸を取り囲んでも、政治的には直接的な効果はありません。(もちろんデモには仲間との一体感を高めたり、周囲の人に知らせるという効果があります。)

 

 もし、何万人の人が、環境省や文科省や経産省の原発に関わる担当者に電話をして「原発を停めてください」と丁寧にお願いしたら、それこそ、何か具体的に原発が停まる方向に動き出すのではないか?と私は思います。

 

「自民党」「民主党」「官僚」「東電」など、ひとくくりに語るのは簡単かもしれません。しかしちょっと乱暴なのではないでしょうか。

「自民党」「官僚」もそれぞれ、私たちと同じ人間であって

「東電」の偉い人であったとしても、原発の前にはみな等しく同じであって被害を受けるはずです。「自民党」「官僚」「東電」「関電」を含めた人類にとって、原発は扱えるものではなく、不要なものです。

 

 

「自民党」が悪い事をしたり、隠したり、それはそれは色々な良かった事も悪かった事をしてきたことでしょう。しかし、悪い事を「悪い!」と指摘するだけ、批判したり、ののしったりするだけでは状況は良くなりませんでした。今までのやりかたでは、原発を停められないのだと思います。

 

 選挙に関心がない、選挙に行かない層のせいにもできません。

「自民党」に投票する人たちのせいにもできません。

 

 もちろん、選挙に行くことも大事で、当たり前のことですが、

政治は選挙だけでは決まりません。

 

 なぜなら政治を実際に執行する執行部には選挙も何もないからです。

政治を実際に動かすメンバーは変わりません。

 

 政治は日常的なものです。日常的な市民の働きかけ、相手を自分と同じひとりの人間として見て働きかけていくことが、社会をより良い方向に変えていけるのではないか、と私は思います。

 

平成25年7月8日 高島市議会議員 熊谷 もも