素晴らしいコスモス畑があります、農業試験場跡地

農業試験場跡地は5年ほどコスモス畑になっています。美しい花を一面に咲かせ人々の心を和ませています。なんの宣伝もなされていませんが、最近ではこのコスモス畑の見事さを写真におさめようとはるばるやってくる県外ナンバーのカメラマンの姿も見かけます。新聞で紹介されていた県内他市のコスモス畑より面積はゆうに4倍あり、有名な守山市の菜の花畑にも匹敵する、圧倒的スケールの美しさです。

 

質問1) この素晴らしいコスモス畑をご覧になったことがありますか?

 

 農業試験場跡地のコスモス畑は、わたしが滋賀県内で一番発展して賑やかな草津駅周辺からここ高島市に移り住む大きな決め手となったといっても過言ではない。

空と山と田畑、湖、空気、水……美しい豊かな自然。広々とほのぼのとあたたかく「なんにもない」が「ある」高島市。それが高島市が持つ大きな魅力であり、他市から「高島市に住みたい!」と思う大きな引力だ。

 

質問2) 若い子育て世代のために駅から近い住宅地を50棟ほどプロポーザル方式で建てたとしても、すでに市内在住の人が「駅前の便利なところに引っ越そう!」と思い住むと予想する。他市から移り住むきっかけにはならない。なぜならば「便利さ」を求めるならば「高島市」を選ばない。とわたしは考えますがどのように思われますか?

 

質問3) JR西日本は現在近江舞子駅止まりの電車を近江今津駅まで延長どころか、和邇駅止まりにし、さらに新幹線が小浜を通れば在来線扱いにしようとしているらしい。そんな湖西線の駅前は、東海道線沿線の駅前のマンションと勝負できる魅力があるのか?

 

 便利で「なんでもある」都会からわざわざ高島市に移り住もうという感性、価値観の持ち主は、「なんにもない」高島市に魅力を感じている。

提案1) 新たな住宅地を整備するよりも、都会に住む人のあこがれの古民家を現代的に快適で清潔な水回りを中心に改築すること(例、「風結い」)を支援することの方が、空き家解消にもつながり一石二鳥だと思うがいかがか?

 

質問4)「高島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に◆高島市が他市と比べて優位性を保ちながら地域の活力を維持発展させ「選ばれるまち」となるため、とある。数ある市町村の中から高島市を選んでもらうためには、高島市の個性を客観的に自覚する必要があるが、高島市の「欠点」をどのように分析しているのか?

 

 豊かな自然が小さい頃から「当たり前」にあったからか、「なんにもない」をマイナスにとらえる人もいる。古い価値観のメガネで見れば高島市は不便で「なにもない」。

しかし、ゆがんだメガネを外して見れば、高島市に「欠点」はありません。

むしろ「欠点」と思われているところが「長所」

 

 都会には「なんでもある」けれどそこには空がない。

こどもが遊べるような空き地がない。空氣や水がおいしくない。

夕焼けも朝焼けも建物に隠れて見えなければ、街の明かりで星空は見えない。

 

 高島市には空がある。山がある。湖がある。歴史も文化もある。

空氣がおいしく、天然のミネラルウーターがいたるところからどんどんと湧き出る。

これほどの贅沢な暮らしがあるでしょうか。

 

 高島市の個性を良さとして見えない、それを「欠点」だと思うからこそ、「欠点」をなくそう克復しようと一生懸命努力し「欠点」をなくしたら結果どうなるか。それは「良さ」殺してしまい、なんのおもしろくない他と同じようなまちになる。わたしはとても残念でならない。都会にはない、今あるかけがえのないもの大事にして、

その存在を知らせれば、都会から人は喜んで集まる。

 でも、その「良さ」をひとつつ殺して、なくしていく「選択」をしていくならば、「高島市」は存続したとしても、他市から選ばれることはない。

 

 鳥取県は「星空県」として、「なんにもない」ことを逆手にとってPRしている。

石垣島でも星空を見るためだけに全国から多くの人が集まる。農業試験場跡地もコスモス畑としてPRすれば市内市外からたくさんの人がやってくる。

 

提案2)最後のコスモス祭りとして、28年秋に農業試験場跡地のコスモスを広報たかしま、防災行政無線はもちろん、県の広報誌など市外にPRしてはいかがでしょうか?

 

質問5)昭和17年に地元の地権者から寄付をうけ安曇川町が県に寄付したという農業試験場跡地を平成22年に県から市が「将来に向けた教育、福祉等の公共に寄与するため」に購入しました。目的から外れても問題ないことは県に確認したと聞いていますが、これは県の了解さえとれていれば問題がない問題なのか?

 

提案3)今一度、市民に広く農業試験場跡地に対するアイデアなどを聞く機会をもうけてはいかがか?    


執行部答弁

コスモス畑を見たことがあるか。

駅前の住宅地は他市から移り住むきっかけになるか。

東海道線沿線の駅前のマンションと勝負できる魅力があるか。

高島市の「欠点」をどのように分析しているか。

政策部長答弁

(答)熊谷議員の質問番号41点目および2点目のご質問についてお答えいたします。

農業試験場跡地のコスモスについては、私も見せていただいたことがございます。

2点目の市内在住の方が駅前に移られることについては、市外に人口を流出させない定住策のーつであると考えております。また、他市から移り住むきっかけにはならないのではということについて、市が設置している定住相談窓口では、駅周辺から離れた地域を希望される方もおられますが、一方で子育て世代を含めて、自然が身近にありながら京都などへの通勤のため駅周辺を希望される方もおられます。また、高島市から市外に出られた方がこれを機に戻って来られるUター ンも期待できると考えており、移住される方のニーズは、自然だけではなく多様であると考えております。

次に3点目の、東海道線沿線の駅前と勝負できる魅力があるかについては、高島市は駅前から車で10分も走れば、山、川、湖など多様で豊かな自然が広がっており、定住実績の中でも県内からの移住者も多くおられることから、東海道線沿線とは違った魅力が発信できるものと考えております。

また、古民家の改装および空き家の解消については、市も空き家リ

フォーム補助や空き家紹介システム等に取り組んでおり、重要なことだと認識しております。

次に4点目の「欠点」をどのように分析しているかについては、熊谷議員のご指摘の通り、都会の方から見れば魅力的なものでも、高島で暮らす方にとっては当たり前のことであるため、その良さに気づかないところがあるのではないかと感じています。

そうしたことから、今年度実施しております、「びわ湖高島ブランド戦略推進事業」では、高校生を含む市民の皆さんが自分たちの地域を知り、そこに新しい価値を見出し、自分たちの住む地域に誇りを感じていただくことに重点を置いて取り組んでいるところです。そうしたことが、ひいては高島の良さを存続させ、他市から選ばれるまちに繋がっていくものと考えております。

以上、私からの答弁といたします。

(再質問)

最後のコスモス祭りとして、H28年秋に農業試験場跡地のコスモスを広報たかしまなど市外にPRしてはどうか。

政策部長答弁

(答)お答えいたします。

本事業の計画が、平成28年度計画となっており、コスモスの時期になりますと、あくまでも予定ですが、文化財調査等に入りますので、 新年度のコスモスの植え付けがないものとご理解いただきたいと思います。

(再質問)

今一度、市民に広く農業試験場跡地に対するアイデアなどを聞く機会を設けてはいかがか。

政策部長答弁

(答)お答えいたします。

 

ご承知かと思いますが、これまでも議会でも何度もご説明を申し上げてきたと思いますが、平成26年度に高島市安曇川駅周辺活性化検討委員会からの提言をいただいておりまして、この地域は若者定住促進住宅地としてのご提案をいただいております。また、昨年10月に策定いたしました地方創生総合戦略におきましても、この場所について若者定住住宅地とさせていただいているところでございます。【担当:政策部企画調整課】

(1)「教育・福祉」目的から外れても問題ないということは県の了解さえ取れていればいいのか

総務部長答弁

熊谷議員の質問番号4の質間5にお答えいたします。

「教育・福祉」目的から外れても問題ないということは県の了解さえ取れていればよいのかということについてのお尋ねでございますが、平成21年に市が当該土地を滋賀県から購入した際に、公有財産譲渡申請書の利用目的欄に「教育・福祉事業の充実を図ることを目的に」と記入したものでございまして、提出先である滋賀県の了解が得られていれば、 利用目的の転用は問題がございません。

以上でございます。【担当:総務部財産管理課】